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★来週のドル円注目材料★
１．ウクライナ情勢
２．米FOMC
３．日銀・黒田総裁講演
４．日本２月貿易収支
５．米重要経済指標
１．ウクライナ情勢
日本時間１６日（日）午後３時～
ウクライナ南部・クリミア自治共和国で
ロシア編入の是非を問う住民投票が実施予定。
アメリカ、西側諸国は
この住民投票は国際法に違反していると主張。
延期、撤回を求めているが
ロシア・プーチン大統領は
国連潘基文事務総長と電話会談を行い
クリミア住民投票は国際法、及び国連憲章に則っていると強調。
現在の所、クリミア住民投票が行われた場合
大多数の住民がロシア編入を支持するとの見方が優勢だが
１５日（土）
ウクライナ議会は
クリミア自治共和国のウクライナからの離脱の是非を問う
住民投票は違憲とする憲法裁判所の判断（１４日）に基づき
クリミア自治共和国の議会を解散させる決議を審議。
決議は可決され、クリミア議会は解散。
これにより、クリミア自治共和国がロシア編入に向けた
手続きを法的に失った形。
住民投票を受けて
プーチン大統領がどのような決断を下すかに注目が集まっている。
１４日（金）米ケリー国務長官は
ロシア議会が住民投票の結果を承認すれば
実質的にロシアによるクリミア併合に当たり
ロシア制裁を強化する事になると発言。
また、EUも１７日（月）の外相会議で
第１段階のビザ発給・貿易自由化に関する協議停止に続く
第２段階となる資産凍結等のロシア制裁の発動を行うと警告。
住民投票の結果は現地時間１６日夜～１７日朝に発表予定。
来週の相場への影響が危惧されている。
２．米FOMC
アメリカの金融政策を決定するビッグイベント
米FOMC（連邦公開市場委員会）が１８日（火）～１９日（水）に開催。
日本時間２０日（木）午前３時に声明文を含む結果が発表。
午前３時３０分～ 米FRBイエレン議長・記者会見が行われる。
今回の注目は
フォワードガイダンス（金融政策の先行きの手がかり）を変更し
利上げ検討を開始する目安としている
失業率６．５％の基準を撤廃するかどうかがポイント。
また、テーパリング（量的緩和縮小）については
月額の国債、MBS（住宅ローン担保証券）買い入れ額をそれぞれ５０億づつ縮小
現行６５０億ドルから５５０億ドルにする案が有力視されているが
声明文の内容、イエレン議長のコメント次第では
相場の激震材料となるだけに要注目！
| 日付 | 日本時間 | イベント内容 |
|---|---|---|
| 3/20（木） | 3:00 | 米FOMC声明文 |
| 3/20（木） | 3:00 | 米FRB経済見通し |
| 3/20（木） | 3:00 | 米FRB金利見通し |
| 3/20（木） | 3:30～ | 米FRBイエレン議長・記者会見 |
３．日銀・黒田総裁講演
来週１９日（水）１４：００～、２０日（木）１６：１５～
日銀・黒田総裁講演が行われる。
１１日（火）日銀金融政策決定会合後の記者会見では
「現時点で、何か調整が必要だとは思わない」と発言。
追加緩和が後退したとやや受け止められた事もあり
ウクライナ情勢の不透明感が高まる中
どこまで、発言を修正してくるか注目。
４．日本２月貿易収支
来週１９日（水）８：５０
日本２月貿易収支が発表される。
原発停止による、LNG（液化天然ガス）・原油輸入の増大
輸出の減少が重なり、貿易収支の赤字は常態化。
市場予想を上回る赤字になれば円安材料。
日本2月貿易収支 市場予想－6062億円 前回（－2兆7917億円）
５．米重要経済指標
来週は、米3月NY連銀製造業景況指数
米2月鉱工業生産、米3月NAHB住宅市場指数
米2月住宅着工・建設許可件数
米2月消費者物価指数、米新規失業保険申請件数
米3月フィラデルフィア連銀製造業指数
米2月中古住宅販売件数といった米重要経済指標が
月曜日から木曜日まで連日発表。
強い数字が出れば、ドル買い材料として意識されそうだ。
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| 日付 | 指標 | 市場予想 | 前回値 |
|---|---|---|---|
| 3/17（月） | 米3月NY連銀製造業景況指数 | ＋6.5 | ＋4.48 |
| 3/17（月） | 米1月対米証券投資 | 未定 | －459億💲 |
| 3/17（月） | 米2月鉱工業生産 | ＋0.1％ | －0.3％ |
| 3/17（月） | 米2月設備稼働率 | 78.6％ | 78.5％ |
| 3/17（月） | 米3月NAHB住宅市場指数 | 50 | 46 |
| 3/18（火） | 米2月住宅着工件数 | 91.5万件 | 88.0万件 |
| 3/18（火） | 米2月建設許可件数 | 96.5万件 | 94.5万件 |
| 3/18（火） | 米2月消費者物価指数 | ＋0.1％ | ＋0.1％ |
| 3/19（水） | 米MBA住宅ローン申請指数 | 未定 | －2.1％ |
| 3/19（水） | 米10-12月期経常収支 | －880億💲 | －948億💲 |
| 3/20（木） | 米新規失業保険申請件数 | 未定 | 31.5万件 |
| 3/20（木） | 米3月フィラデルフィア連銀製造業指数 | ＋4.0 | －6.3 |
| 3/20（木） | 米2月中古住宅販売件数 | 462万件 | 462万件 |
| 3/20（木） | 米2月景気先行指数 | ＋0.2％ | ＋0.3％ |
昨日の市場の動き
ウクライナ情勢の不透明化により
市場はリスク回避ムードに傾斜。
NYダウは62ドル安まで一時下落。
ドル円も101円19銭へ下押し。
米2月生産者物価指数
米3月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が
市場予想を下回った事もネガティブ材料。
NYダウ43ドル安
ドル円101円35銭、ユーロ円141円00銭、豪ドル円91円53銭で週末クローズ。
★一目均衡表・チャート★
一目均衡表のねじれを通過後に相場が急反転。
教科書通りの動きとなっているが
この後、２月４日安値（１００円７４銭）を
下抜ける事が出来ない場合は
逆に、雲の下限を再びチャレンジする展開へ。
週足の一目均衡表・基準線が１００円９９銭に位置しており
昨年１１月以降の
サポートとして機能している事も留意しておきたい。
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ドル円は…
１０１円８０銭に売りオーダー
１０１円２０銭、１０１円００銭、１００円９０銭、１００円８５銭に買いオーダーが集中。
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★ドル円の見通し★
一旦、織り込んでいたウクライナ情勢だが
１６日（日）に行われる予定の
クリミア自治共和国
ロシア編入の是非を問う住民投票というイベントが
不透明要因として意識された為
リスク回避モードで週末クローズとなっている。
米・EU・ロシア共に軍事行動を行う意思は無く
住民投票の結果を受けて
ロシア・プーチン大統領の次のアクションがポイント。
現地時間１６日夜～１７日朝にも
住民投票の結果が発表となるが
週明けのヘッドラインに注意しておきたい。
・来週は、その他にも
アメリカの金融政策を決定するビッグイベント
米FOMC（連邦公開市場委員会）が１８日～１９日に開催。
日本時間２０日（木）午前３時に結果が発表。
午前３時３０分～ 米FRBイエレン議長・記者会見が行われる。
フォワードガイダンスを
どのように変更してくるかがポイントとなっており
内容次第では、こちらも相場の激震材料。
声明文発表、イエレン議長発言に要注目！
★チャートでは
１０１円１８銭（３月３日安値）が意識されて
一旦、下げ止まっているものの
リスク回避モード継続となった場合
・１００円９９銭（一目均衡表・週足基準線）
・１００円７４銭（２月４日安値）
・１００円２８銭（２００日移動平均線）が下値のサポートライン。
なお、１０１円２０銭～１００円８０銭まで
２０銭刻みで厚い買いオーダーがあるだけに
週明けも攻防戦の様相。
逆にレジスタンスとしては
・１０１円８７銭（３月１４日高値）
・１０２円３１銭（２１日移動平均線）
・１０２円４７銭（一目均衡表・基準線、転換線）
・１０２円５７銭（一目均衡表・雲の下限）を意識しておきたい。
★１５日（土）中国人民銀行（中央銀行）が
人民元の変動幅を１７日（月）より
これまでの上下１％から２％に拡大することを発表。
特に経済的なつながりの深い
豪ドル相場への影響に注意。
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最新・３月１１日分の集計では
＜ドル円＞
円ロング４６８１枚減少
円ショート１４９６６枚増加
特にショート（円売り）が急増
ネット（合計）では１９６４７枚のショート増。
米２月雇用統計の結果を受けて円売りが加速している形だが
集計の都合上、火曜日の数字であり
今週末のウクライナ情勢を織り込んでおらず
来週のポジションに注目したい。
ドル円主要サポートライン一覧
A:101円19銭（3月14日安値）
B:101円18銭（3月3日安値）
C:101円17銭（2013年11月27日安値）
D:101円14銭（2013年11月26日安値）
E:101円13銭（2013年11月25日安値）
F:100円99銭（一目均衡表週足・基準線）
G:100円79銭（2月5日安値）
H:100円77銭（2月3日安値）
I:100円74銭（2月4日安値）
J:100円59銭（2013年9月11日高値）
K:100円28銭（200日移動平均線）
L:99円99銭（2013年11月21日安値）
M:99円93銭（2013年11月15日安値）
N:99円80銭（2013年11月20日安値）
ドル円主要レジスタンスライン一覧
A:101円57銭（3月14日NY高値）
B:101円66銭（3月3日高値）
C:101円87銭（3月14日高値）
D:101円98銭（2月18日高値）
E:102円27銭（3月4日高値）
F:102円31銭（21日移動平均線）
G:102円43銭（2月27日高値）
H:102円44銭（10日移動平均線）
I:102円47銭（一目均衡表・基準線、転換線）
J:102円53銭（3月5日高値）
K:102円57銭（一目均衡表・雲の下限）
L:102円59銭（2月26日高値）
M:102円61銭（2月25日高値）
N:102円67銭（2月24日高値）
O:102円73銭（2月18日高値）
P:102円82銭（2月21日高値）
Q:102円85銭（3月13日高値）
R:103円08銭（3月12日高値）
S:103円09銭（一目均衡表・雲の上限）
T:103円15銭（3月6日高値）
U:103円39銭（3月10日高値）
V:103円42銭（3月11日高値）
W:103円75銭（3月7日高値）
X:103円91銭（2013年12月13日高値）
Y:104円12銭（1月13日高値）
Z:104円27銭（1月14日高値）
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