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ドル円の来週の見通し・予想 7/8(月)~7/12(金)

★来週のドル円注目材料★
1.日銀金融政策決定会合
2.日銀黒田総裁・記者会見
3.米FOMC議事録
4.米FRBバーナンキ議長講演
5.日本5月経常収支・貿易収支
6.米主要企業決算
7.米重要経済指標


日銀金融政策決定会合
1.日銀金融政策決定会合
来週10日(水)~11日(木)
日銀金融政策決定会合が開催。
今回は、展望リポートの中間評価を行うことがメインシナリオ。
また、景気判断について
平成23年1月以来となる、回復という文言を盛り込む事を検討する。
金融政策の変更は予定されていないものの
海外勢が思惑を持ちやすいイベントである為
会合結果発表後の動きには注意しておきたい。


黒田総裁・記者会見1
2.日銀黒田総裁・記者会見
来週11日(木)15:30~
日銀黒田総裁・記者会見が行われる。
同日発表される、日銀金融政策決定会合結果の内容について
総裁自身が説明する場となっており
結果発表を踏まえて、更にヒントが出てくるか注目したい。

なお、記者会見の内容発表は
日銀ルールにより、記者会見開始より約1時間遅れとなっている。


fomc
3.米FOMC議事録
来週11日(木)日本時間3:00
先月18日~19日に行われた、米FOMC議事録が発表される。
米FRBバーナンキ議長は、米FOMC声明文発表後の記者会見で
経済指標がこのまま改善すれば、年内に量的緩和縮小を開始
さらに、来年半ばにQE停止と踏み込んだ発言を行った事で
市場を驚かせており、米FRBメンバー内でどのような議論が行われたか要注目!


バーナンキ議長105
4.米FRBバーナンキ議長講演
来週11日(木)日本時間早朝5:10~
米FRBバーナンキ議長講演が行われる。

先月の記者会見では
市場との対話を重視するバーナンキ議長らしからぬ
出口戦略への道筋を示すビッグサプライズを演出。
これが、来年後半にも利上げするのではとの憶測を招く結果となった事で
翌週からは、米FRBメンバーが火消し発言に追われた。
今回は、より慎重な発言に終始すると思われるが
市場は更にQE3(量的緩和第3弾)終了時期へのヒントを探しており
どのようなコメントが出てくるか要注意!


5.日本5月経常収支・貿易収支
来週8日(月)8:50
日本5月経常収支・貿易収支が発表される。
海外勢は原発停止によるLNG(液化天然ガス)輸入増加で
依然として、貿易収支の赤字が相当長期に渡り続くと見ているが
市場予想との乖離には注意しておきたい。
収支の赤字幅拡大は円安材料、縮小は円高材料。


日本5月経常収支 市場予想+5443億円 前回(+7500億円)
日本5月貿易収支 市場予想-9114億円 前回(-8188億円)


JPモルガン
6.米主要企業決算
来週から、米4-6月期決算が発表。
まず、先陣を切る形で8日(月)アルミニウム最大手アルコア。
12日(金)資産総額で全米トップのモルガン・チェースの決算が予定されているが
強い内容となればNYダウを押し上げる要因となるだけに注目しておきたい。


来週注目企業決算(7/8~7/12)
日付発表時間(日本時間)企業名
7/ 8 (月)29:00(9日5:00)アルコア
7/12(金)20:00JPモルガン・チェース

7.米重要経済指標
来週は、米新規失業保険申請件数
米7月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値に注目。
好結果が出れば、ドル買いが強まりそうだ。

来週の米経済指標(7/8~7/12)
日付指標市場予想前回値
7/8(月)米5月消費者信用残高+130億$+110.58億$
7/10(水)米MBA住宅ローン申請指数未定-11.7%
7/10(水)米5月卸売在庫+0.3%+0.2%
7/11(木)米6月輸入物価指数±0.0%-0.6%
7/11(木)米新規失業保険申請件数33.5万件34.3万件
7/11(木)米6月財政収支+400億$-597億$
7/12(金)米6月生産者物価指数+0.5%+0.5%
7/12(金)米7月ミシガン大学
消費者信頼感指数・速報値
85.084.1

ドル円チャートは
市場が注目していた
21:30発表の米6月NFP雇用統計は以下の様な結果。
米6月非農業部門雇用者数 市場予想+16.5万人 結果(+19.5万人)
米6月民間部門雇用者数   市場予想+17.5万人 結果(+20.2万人)
米6月失業率           市場予想7.5%     結果(7.6%)
さらに、先月分の非農業部門雇用者数が+17.5万人→+19.5万人
米5月民間部門雇用者数が+17.8万人→+20.7万人に上方修正された事で
一気にドル買いが加速。
ドル円は101円12銭へ急上昇。ユーロドルは1.2805へ急降下。
その後、高く始まったNYダウが17ドル安となり
一旦ドル買いは落ち着いたものの、NYダウが再上昇するに連れて
ドル円は101円21銭の高値を付けた。
NYダウ147ドル高、ドル円101円16銭、ユーロ円129円76銭
豪ドル円91円63銭、ユーロドル1.2825で週末クローズ。

テクニカルでは
一目均衡表・雲の上限に到達。
来週の戦略としては
日銀金融政策決定会合、日銀黒田総裁・記者会見
米FOMC議事録、米FRBバーナンキ議長講演
日本5月経常収支・貿易収支
米アルコア、JPモルガン・チェース決算
米新規失業保険申請件数
米7月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値に注目。

ドル円は
4日のBOE(イングランド銀行)声明文発表
ECB(欧州中央銀行)ドラギ総裁・記者会見発言により
ドル買い基調が強まる中で、米6月NFP雇用統計が好結果。
さらに、ドル買いが加速する状況となった。
ドル円は、高値引けとなる形で週末クローズしており
NYダウも147ドル高へ上昇。
ポルトガル連立与党が亀裂解消協議で合意。
ドル円に支援材料が次々と出てきている。
来週は、日銀金融政策決定会合、日銀黒田総裁・記者会見
米FOMC議事録、FRBバーナンキ議長講演といった重要イベントが控えており
楽観視は禁物だが、もう一段の上昇に期待が持てそうだ。
なお、直近では101円50銭、102円ジャストに
まとまった売りオーダーが控えており攻防戦。
特に、週明け月曜日の動きに注意しておきたい。


チャート的には
来週から、一目均衡表・雲の上限(下記オレンジ部分)が下がる事で
このレベルをサポートとしていけるかどうかがポイント。
雲の上限をしっかりと上抜け維持出来れば、再び103円の道へ。

0706ドル円一目均衡表チャート

  (ドル円・一目均衡表チャート→外為どっとコム提供)

ドル円の直近サポートとしては
100円83銭(一目均衡表・雲の上限)
100円70銭(7月5日雇用統計発表直後安値)
100円27銭(5日移動平均線)、99円88銭(7月5日安値)
99円74銭(7月4日NY午前安値)に注目。

ドル円の直近レジスタンスとしては
101円27銭(5月31日高値)、101円29銭(5月27日高値)
101円79銭(5月30日高値)、101円97銭(5月10日高値)
102円14銭(5月13日高値)、
102円39銭(5月14日高値)
102円49銭(5月28日高値)を意識しておきたい。

ドル円主要サポートライン一覧
A:100円83銭(一目均衡表・雲の上限)
B:100円70銭(7月5日雇用統計発表直後安値)
C:100円27銭(5日移動平均線)
D:99円88銭(7月5日安値)
E:99円74銭(7月4日NY午前安値)
F:99円49銭(7月4日安値)
G:99円25銭(7月3日安値)
H:99円22銭(10日移動平均線)
I:99円16銭(7月1日安値)
J:99円09銭(一目均衡表・転換線)
K:98円86銭(6月28日NY安値)
L:98円34銭(6月28日安値)
M:98円14銭(一目均衡表・雲の下限)
N:97円68銭(21日移動平均線)
O:97円56銭(6月27日安値)
P:97円51銭(一目均衡表・基準線)
Q:97円24銭(6月26日安値)
R:97円21銭(6月24日安値)
S:96円96銭(6月25日安値)
T:96円86銭(6月21日安値)
U:96円20銭(6月20日安値)

ドル円主要レジスタンスライン一覧
A:101円27銭(5月31日高値)
B:101円29銭(5月27日高値)
C:101円79銭(5月30日高値)
D:101円97銭(5月10日高値)
E:102円14銭(5月13日高値)

F:102円39銭(5月14日高値)
G:102円49銭(5月28日高値)
H:102円52銭(5月29日高値)

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